自己紹介をお願いします

百瀬文哉(ももせ ふみや)と申します。今は阿武町で、定置網の島水産っていう定置網の船に乗って、個人で素潜漁をしています。
出身は長野県で、高校が島根県で、大学は宮崎大学ですね。で、今阿武町っていう感じです。
かーりぃ高校で地元を出るってあまりないじゃないですか。どうして長野県を出たんですか?
海への憧れが昔から強かったので、中学卒業するときには「水産高校に行きたいな」って思ってたんですよね。でも長野県には水産高校ないので、県外の高校ってなってたんですよ。
そんな中で島根県の高校ってどこも人がおらんくて、他所から積極的に人を呼んでるんですよね。で、水産高校も島根県には2つあって高校説明会に行った時に、水産高校の話を聞くついでに説明を聞いてみたら、その高校がすごい面白そうでそこにいくことにしたんですよね。結局水産高校には行かなかったんですけど、島根県には行くことになったって感じですね。

かーりぃその高校はどういうところが魅力的だったんですか?
長野県の高校だけじゃなくてどこの高校もそうですけど、基本勉強をしましょうっていうのがメインじゃないですか。僕が行った津和野高校は、勉強だけでなくて地域の方に出て、いろんな方と関わって、イベントやったりとか、お手伝いしたりとかそういう地域系の活動に力を入れている学校で、それがすごい面白いなぁと思ったんですよね。
どうして漁師に興味を持ったんですか?

海のない長野県民だったので、海に対しての憧れっていうのが強かったんですよね。あと、昔からものを獲って食べるのも好きで、それが仕事になるのはいいなぁと思って、漁師がやってみたかったんですよね
かーりぃ幼少期ってどんなもの獲りに行ったりしてたんですか?
釣りでいろんなところの魚や、春先にはザリガニを獲ってましたね。あと、長野県では虫も食べるので、イナゴとか獲って食ったりとか、ヘビ獲って食べたりとかしてましたね。
宮崎大学ではどんな研究をされたんですか?

カワハギの養殖の研究をしてました。高成長群と低成長群を見分けるために、鰭から抽出したDNAの中から成長ホルモン受容体の量に違いがあるかを調べていました。もし、違いがあれば小さい頃に鰭を切って調査するだけで分けられるよねっていう研究で、結局有意な差はなかったんですけどね。
かーりぃ研究結果として有意差がないってことも、先行事例として重要な知見ですよね。
研究室自体はサクラマス養殖をメインでやってる研究室だったんですよ。宮崎県ってヤマメの養殖が山の中で盛んなんですけど、冬の時期は餌食べないから大きくならないんです。でも、海はそんな冬時期に水温が成長にちょうど良くなるので、夏は山で育てたヤマメを冬は海に持って行ってサクラマスとして育てる養殖方法を作った研究室だったんですよね。
いつ漁師になったんですか?

在学中には半年くらい研修させてもらってたけど、正式には2024年の3月かな。高校時代に阿武町で漁師さんと知り合ってて、漁師がやりたかったので進路を探す時に、その人に今の職場を紹介してもらった感じですね。
紹介してくれた人は元々地域おこし協力隊だった人で、今は道の駅でお店をしています。

うぉっちゃ食堂 阿武の魚の漁師めし
住所 山口県阿武郡阿武町奈古2249
営業日 水・土・日・祝日
営業時間 11:00〜“売り切れる”まで
※12:00〜になる場合があります。
どんな漁法をしているんですか?

基本は定置網を1年通してやっていて、盆過ぎから1ヶ月くらい休漁期間があるって感じです。
うちは大きい網1つと小さい網2つの計3つの網があって、大きい網の方は半年に1回、小さい網の方は1ヶ月に1回、網洗いのために入れ変えます。
かーりぃ素潜りの方は?
基本的にサザエとアワビがメインで、夏はサザエとイワガキ、冬はアワビを獲ります。定置網の漁が終わった後、お昼頃から潜りに行きます。夏時期は儲かりましたね!
かーりぃ船も小さいから燃料代は他の船に比べたら少なくていいしね。
船とか初期投資かかったんじゃないですか?

それが、素潜りを始めるにあたってはほとんどお金出してなくて。まず、組合員になるために60万円必要なんですけど、それは新規就業者の補助金があったので、会社を通して使わせていただきました。
さらに、新規で人を雇うと町から会社に補助が出たので、それでウェットスーツとかを買ってくださって、船に関しても、新しい船に乗り換えた方から譲り受けて、船もお金が全くかかっていないんですよね。
かーりぃそしたら、経費としては燃料とかあと細々したものくらいなんだ!
そうなんですよ。本当によくしていただいて、感謝です!
漁師をしてて難しいなと思う仕事ってありますか?

網入れとかはまだ難しいですね。船に積んでいる網が立体的になるところを想像するのが難しくて、どういうふうに船を動かして網を入れていくのか想像するのが難しいですね。
野望はありますか?
しばらくは定置網と素潜り漁を続けて行こうと思ってるんですけど、将来的な野望としていつか捕鯨船にも乗ってみたいですね。今の定置網ってマグロも獲れるんですけど、マグロって船に上げてしまえば1人で勝てそうだなって思ったんですよ。でも鯨って無理だなって思って。
かーりぃほ、ほぅ、、、(笑)
鯨って絶対人間1人の力じゃ勝てないし、今人間が食べる生き物の中で一番大きい生き物なんじゃないかと思って。まぁ、ロマンなんですけど(笑)ロマンを追い求めてみたいんですよね。
かーりぃ人生一度きりでだから、自分の漁は休漁してロマンを追い求めて鯨と戦ってみるって言うのもいいですね!
阿武町の課題ってありますか?

不便なく快適に暮らせているし、正直今の所そんなないですね🤔
かーりぃそれは、本当に十分ってことなんだと思うよ。
漁村って、何かと反発してくる人がいたりとか、何か理不尽なルールがあったりするところの方が多いから。
本当に、町の人たちがよくしてくれるので、本当にありがたいです。
今後の人生のビジョンについて教えてください。
今の生活がずっと続けばいいなと思っています。朝起きて、昼頃には仕事終わって、午後にはもうフリーなので、やっぱり時間的な拘束がとても少なのがいいですね。
そして、たまには遊びに来てくれた友達に自分が獲ってきた美味しい魚を食べさせたりしたいですね。
漁業という産業が成り立つ背景では、見ず知らずの人がお金を出してどこかで食べてくれていることの方が多くて、でもやりがいとか、漁師をやっていて嬉しい時って“美味しい”って喜んでくれるフィードバックがあった時なんですよね。
浜の好きなところは?
元々、長野県の人間で海が身近じゃなかったので、海への憧れがすごく強いんです。その海が、本当歩いて30秒くらいのところにあるっていうのがいいですね。
まとめ
今回は阿武町で定置網と素潜り漁をして暮らす、百瀬郁弥くんにお話をお聞きしました!
「朝働いて、昼には終わって、午後は自由」
そんな言葉の裏にあるのは、海と向き合いながら自分のペースで暮らしをつくっていく漁師のリアルでした。
長野から海のある町へ。憧れだった海が、今は“歩いて30秒の場所にある日常”になっています。ロマンを追いかけて鯨に挑みたいという話も含めて、これから百瀬くんがどんな漁師になっていくのか、とても楽しみです。
阿武町では、地元の人たちが温かく迎えてくれる環境の中で、こうした新規参入の若手漁師の暮らしが生まれています。ぜひ阿武町に訪れた際は、「道の駅阿武町」の「千代丸食堂」や「うぉっちゃ食堂」で新鮮な魚を味わいながら、海とともにある暮らしを感じてみてください!
そして、山口県で漁師になりたい方は、「山口県漁業就業者確保育成センター」へ問い合わせてみてください✨

山口県漁業就業者確保育成センター
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山口県でこれから漁師への
就業を考えている方に向けて研修制度や
給付金支援などを行なっています。
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